AFTER
今回のテーマは「子どもを怒らない家」。どうしても毎日の暮らしの中では、子どもに対して「早く片付けて！」とか「おもちゃを散らかさないで！」と怒ってしまう場面があります。今回お客様のご希望は子どもが多少散らかしたりしても気にならないようなゆとりあるプランです。親子ともにストレスを感じず、のびのびと暮らせる家。そして、「お子さんが通っている学校がおおらかな教育方針を家でも採用したい」とも思ったようです。そこで今回提案したのは、家具の造作は必要最低限にした、シンプルな間取り。おしゃれの優先ではなく、子どもにとってバリューのないものはなくし、「頑張りすぎない」自然体の家に仕上げました。特徴的なのは、家の真ん中にある大きなランドリースペース。洗濯機を置き、家族3人分の洋服をかけて収納します。置く物の場所を細かく決めず「全てのものはランドリースペースに収納する」という覚えやすいルールにし、子どもが無理なく片づけられるデザインを採用。お母さんも洋服はかけて収納でき、畳まなくていいことの楽さに驚かれていました。また「リノベーションの基準を大人に合わせて生活を複雑にするのは子どもにとってストレス。家族ができて自分の立ち位置、価値観が変わった。」という言葉が印象的な住まい。見栄えではなく、子どもの教育の面を考慮したリノベーションになりました。