名古屋の一等地。再販リノベである。マンションの最上階にあるペントハウスは50坪あり4面採光のまるで一戸建て住宅。ここの課題は戸建て型ゆえのペリメーターゾーン広大と温熱環境の劣化からの非断熱住宅であったことと、陳腐化した旧来の間取りだった。プランは「住む」というあらゆる境界線、部屋と部屋、内と外をON OFFではなく、連続アーチ等を使いグラデーションに変えてその中の点にある心地の良さを形に表した、軒下空間のような機能である。そして今や当たり前となった「性能」という面をしっかり抑えるために温熱環境設計士を起用、内覧会における「性能の体感」はこれでもか!と言わんばかりに納得。2019年11月時点、無暖房なのに外気温9℃に対して室内温度24℃という圧倒的な居心地の良さ。沢山の人が居ても息苦しくない室内環境。「デザイン×性能」
名古屋から始まったこの掛け算リノベーションは「デザイン体感と性能体感」として今後の再販住宅におけるスタンダードになると確信した。
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