基本性能の向上を目指し、内窓の配置、断熱改修を行い、暮らしやすく低燃費なリノベーションとしている。
隣接する公園に開かれたLDKからのダイナミックな眺望を最優先に配置計画を行った。公園に面した窓は木製の内窓を、ベランダにはデッキを設置しオーガニックな景観を演出している。
LDKに隣接した脱衣室の間仕切り壁はあえて2メートル程度として上部を空けている。これにより空間の広がりを演出するとともに、脱衣室の室内温度の差を解消した。寝室の一部に多目的コーナーを配置し、ヨガなどのトレーニングを行ったり、ロールブラインドを下ろすとゲストルームとして利用できたりと利便性の高い空間を配置している。
ウォークインクローゼットを設置し、更に旅好きなご夫婦のために玄関横にシューズクローゼットを配置、トランクケースなどもたっぷり収納できる間取りとした。
テレワークが多い夫のための書斎コーナーを設けた。また書斎には換気扇を設置し、分煙を住戸内で行っている。
ウィズコロナの社会ではテレワークをする機会も増える中で、住宅の中にワークスペースを確保することはこれからの住宅の課題である。
タイトルの「開けて「びっくり」ワッフルスラブの家」であるが、解体して出現したこの建築の特徴となっているワッフルスラブをあえてスケルトンで仕上げ、キッチン上部の木天井とのコントラストで特徴的な空間演出を行った。
BEFORE
築21年の3LDKファミリー向けマンションを1LDK+書斎+WICへとフルリノベーション。夫婦の二人暮らしに適した住まいのあり方を考えた。