プランのコンセプトは「アトリエ&ホーム」。子育てしつつ、在宅でのアーティスト活動を続けることを希望していたお客様の希望を叶えるため、クラフト雑貨づくりに集中できるブース型のアトリエスペースを設けるプランをつくりました。アトリエと住居空間に廊下を設けることで、お子さんが小さい施主さんが仕事のオンとオフをはっきり分けずとも、気分と空間を分けられるように工夫しました。
アトリエ部分は欲しいものにすぐ手が届くような仕様にしたので、逆に家族が集まるリビングスペースは間取りを変更することで明るく開放的な雰囲気に。さらにお客様が作った作品をディスプレイして楽しめるように16面の額縁を空間に施しました。間取りは3LDKとたっぷり取りつつ、ステイホームの時間がまるでお気に入りのカフェで創作活動を楽しんでいるかのように感じられる、ウィズコロナ時代の「住まう/暮らす」を一体化したリノベーションを提案することができました。
BEFORE
「子育ても、ものづくりの仕事も両立できるような部屋を作ってもらえませんか?」という相談を受けて内見にいった物件は昭和57年に建てられた団地の一室。30年前の物件にありがちな、低い天井と使い勝手の悪い間取りは気になったが、周辺の住環境は子育てには申し分ない場所でした。