築160年以上、5つの世代を超え令和に新しい命をえた住宅

戸建  /   エリア:山口県  /   掲載日:2020-09-23

戸建  /   エリア:山口県

掲載日:2020-09-23

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築年数が途方もなく古く、さらにいえば住居ではなく納屋であった建物。これを快適に住むことが出来る場所に変えるため、壁・床・天井の全方位に断熱材をいれ、窓は全て新規の樹脂サッシのペアガラス化するなどの機能性向上のための施工を実施。古民家改築にありがちな「住みだしてからの光熱費かかりすぎ問題」が起きないように配慮しました。
外観は160年以上前の形を残しましたが、古い箱の中に新しい箱を入れ込むように構造体を家の中につくるという大規模なリノベーションを実施。もともと農家の納屋として使われていたので1階は農業のためのスペース、2階が居室となっていたのを、一部2階の床と天井を外し1階からの吹き抜け空間のレイアウトに変更しました。
家を支える杉の柱や梁には経年による傷を隠すように黄色に塗装されていましたが、この建物が歩んできた歴史を現す要素だからこそ、塗装を全てサンダーで剥がしていく作業に着手。丁寧におこなう分、とても時間と手間はかかったが仕上がりは、家の顔として納得いくものになりました。
お客様も当初は「数年程度の仮住まいになれば」くらいの気持ちの半信半疑でのスタートでしたが、作業が進む度に生まれ変わる様子に感動し、完成し引き渡しの時には「一生の住宅として私達から次の世代にまで引き継ぎたいです」とまで言ってくださいました。今はお子様も生まれ家族3人で日々楽しく暮らされています。

BEFORE


before image

「めっちゃ古いので住めるようなレベルに修復は不可能かもしれませんが、見るだけ見てもらえませんか」という依頼を受けて現場にいってみると、そこにあったのは年期が入った納屋。話をきくと90歳をこえるお客様の祖母が住む家に隣接した建物で、元々は遠く北陸の能登半島の方から山口県に移築されたとの話。移築から軽く160年以上経っており、詳細は不明だが移築される前の時間も足せば200年近いかもしれない年期の入った建物。難易度はかなり高い物件だったが、妊娠中だったお客様の「家族の歴史を後世に受け継ぎたい」という想いを受けてリノベーションに着手した。

Before

After

    • 部門
    • 1000万円以上
    • 間取り
    • 3LDK
    • 費用
    • 1850万円(税込)
    • 形態
    • 自由設計リノベ
  • 費用に含まれるもの
  • 家全体 / 水まわり / 居室・その他 / 耐震補強 / 断熱改修 / その他
  • 施主支給設備(費用に含まれないもの)

物件情報


    • 築年月
    • 1820年1月
    • 構造
    • 木造
    • リノベーション面積
    • 110.50
    • 施工期間
    • 4ヶ月
    • 備考
    • 設計・施工;株式会社ヴィリオ

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