先代から受け継いだモノを、マイホーム購入を機に暮らしの中に取り入れ、大事に使い続けていくのはリノベーションが得意とするところです。こちらのオーナーは、山麓の静かな一軒家と出会って購入を決意し、おばあさまから譲り受けた古道具や黒電話がしっくりとなじむ家づくりに取り組みました。
抜群のタイミングで出会った一軒家は「風通し、日当たり、2階からの景色の3点で即決でした」と語るオーナー。玄関スペースの畳や、ゆるやかにした框の段差など、この家を訪れる両親や友人が自然と心地良くなるようなアイディアを至るところに散りばめ、まるで隠れ家のお宿に来たかのような、夫妻のおもてなしの想いがあふれる空間を実現しました。寝室の窓から見えるのは、街のきらめきと空。夫婦が一目惚れした眺望を、静けさの中で楽しむことができます。
リビングの一角で静かな存在感を放つストーブや、一つひとつ丁寧に選ばれた照明、受け継がれている家具、手入れをされている台所道具など…。家の隅々から、オーナー夫婦が日々の暮らしを、いとおしく大切にして過ごしている様子が伝わってくるよう。思い出とともに受け継いだ家具たちが醸し出す、くつろげる落ち着いた雰囲気はオーナーの暮らしにも良い影響を与え、「今の家が居心地良いものだから、二人とも前より家にいるようになったよね」と笑い合うほど。叶えたかった”休日は家で楽しむ暮らし”を満喫しています。
BEFORE
10年ほど賃貸物件に住んでいたオーナー夫妻は、やっぱりこれからも「家」はずっと住み続けるところだから「自分たちの家を持ちたいね」と担当スタッフとともに家探しをスタート。マンションよりは戸建てが良い、新築もリフォーム済の物件も雰囲気が好みではない、古くて味わいのある雰囲気が二人とも大好き、と条件をクリアにしていきました。
最終的に購入したのは、和だんすや座卓などの和家具を祖母から受け継ぎ、それらを夫婦ふたりの暮らしに取り入れることができる、ゆとりある一軒家。基礎もしっかりしていて、安心して住まえる点も決め手に。和と洋のデザインをミックスした、おもてなしの想いが伝わる空間づくりを行っていきました。