「さっと片付けられる家」にしたいから、キッチンからまわり込む対面なんてもってのほかだそうです。
ダイニングからキッチンは一直線動線、シンクとコンロが別々になった二型キッチンは、振り向くだけで、歩数も少なく、とても便利。冷蔵庫とパントリーにも注目して欲しいのですが、冷蔵庫はあえて壁をつくってすっぽり。その向かいに配置したパントリーは、扉はないけどリビングからは見えません。この「見えない工夫」は他にもあり、例えば廊下にクランクをつくることで、LDKにドアをつけず、視線を遮る。収納を窓際に配置して、視線を外す。
白、グレー、ベージュ。色のバランスが絶妙なハコのようなキッチンの素材。実は下地材のラワンべニア。普段は隠れている素材が、主役にどーん。たくさんのラワンの中からキレイなものだけを選び、仕上げました。漆喰はリビングの壁だけ、間接照明で浮かび上がると素敵です。LDKとWICの間にある間仕切り壁ですが、めり込んだテレビに、めり込んだテレビボード、枠のないガラスの灯り窓も、ビューポイントです。「かわいくない感じがいいですね」とSさん。
BEFORE
共働きのSさん夫婦は、「使いやすさ」を大切に。子供が勉強したり、ご飯を食べたり、お絵描きしたり、ちょっと仕事をしたり。みんなの作業スペースにしたいから、ダイニングテーブルは大きく。そんなコトを実現するべくリノベーションがスタートしました。