施主様は当初より、「リビングを広くとりたい」「家事動線をシンプルにしたい」というご希望がありました。そこでひかリノベが提案したプランは、建具をなくし、部屋の用途を見直すことで動線を改善させるというもの。二間をひと続きの空間とし、広いリビング⇔クローゼット⇔寝室⇔廊下と、回遊できる動線になっています。また元々のお部屋の構造が、玄関まで階段を下りてゆき、門扉をくぐってさらに階段を下り、お部屋の中も廊下の階段を下りる、まるでトンネルのようなアプローチとなっていました。ひかリノベはこのどんどん深く潜っていく構造を活かし、プライベート感を強調するデザインを提案。街灯のようなウォールランプと窓のない建具を並べ、秘密の隠れ家への小路のように演出しました。リビングドアを開けると一気に視界が開けるため、お部屋に入ると実際の広さ以上に広々と感じる効果も狙ったデザインです。施主様がとくに「お気に入り」だと仰るのは、独立型のキッチン。最近はLDK一体型の間取りが主流ですが、独立型は生活空間と家事空間が分かれていることでスッキリ暮らせるのがメリット。「建具がないのでリビングやダイニングと完全に断絶されてしまうこともないし、出入り口のアーチがとっても可愛いでしょ？」