約5ヶ月間の工事を経てリノベーションした家は、築50年ということを感じさせない住空間に見事に生まれ変わりました!
住まいの中心LDKを貫くオープン階段は、適度な距離感と自然とコミュニケーションを作り出す役割を。また以前は壁付けで孤立していたキッチンも室内を見渡せる中心部に場所を移すことで、家族それぞれがおもいおもいの場所で別のことをしていても存在感を感じられる、また自然と集まりたくなるようなLDKに変化。
空間のテイストは、年齢を問わないジャパニーズモダンテイストで、部屋同士の壁を抜いたことで光が全体に入り込むようになり開放的な印象を与えます。また、壁や床などの色味を抑えたことで、モダンさもありながら落ち着きも感じられる雰囲気に。
家全体を新しくするだけではなく、耐震性や断熱性、収納といったハード面ももれなく手を加えた今回のリノベーション。躯体は残し一度スケルトンにしたうえで、断熱材の吹き付けと耐震金物の補強を施しました。リノベーション前後で測定した結果、耐震性能は以前の約6倍、断熱性能は約2倍まで改善。さらに、家全体に収納スペースを以前の約2倍以上設け、快適さについては申し分のない仕上がりとなりました。
BEFORE
福島にある築50年の中古物件。和室がメインの5LDKのこの家は昔ながらの間取りのため、外の光が室内に差し込まず、昼間でも薄暗い空間でした。部屋数自体は多いものの、すべてが壁で区切られていたため閉鎖的な印象を受けます。
また、夏場は湿気でじめっとした空間、冬場は経年に伴い隙間風が入り込み、特に寒さを感じずにはいられません。また築50年ということもあり、このまま住むには耐震性にもやや不安のある家でした。