【コンセプト】
木毛セメントの天井や足場板のフローリングなど、ビンテージテイストはお施主様がお持ちの家具に合わせて。 一方でレトロな木の窓枠にはチェッカーガラスを使用し、子供部屋はアールのドアをつけるなど、どこか懐かしい雰囲気も。
■POINT1 秘密基地は子供も大人も大好き
オウチの真ん中に屋根のついた部屋が一つ。木タイルが壁一面に貼られ、入口は隠し扉になっていています。よく見ると小窓が2つ。今はお父さんの趣味部屋ですが、お子様が大きくなったら一緒に遊べる空間になりそうな、家族はもちろん、訪れたゲストもわくわくさせてくれる、このオウチのシンボルです。
■POINT2 収納はたっぷり
キッチン横のパントリー収納や各部屋のクローゼットに加え、子供部屋の床を上げて収納スペースを設けました。約3畳分のこの床下収納にはキッチン側と寝室側から荷物が出し入れでき、重い荷物も入れられるよう引出しにはキャスターをつけるなど使い勝手も考慮しています。
■POINT3 木目の風合い
キッチンの立上りや趣味部屋の壁にはベニヤを削って加工したオリジナル木タイルを貼っています。陶磁器製のタイルより柔らかく、フローリングの床にもうまくなじんでいます。それにあわせて、ドアなどの建具や家具にも木目の美しいタモ材を使用し、ビンテージのラフ感を木のぬくもりで包んだ温かなオウチになりました。
BEFORE
【リノベーションのきっかけ】
親戚のお家を譲り受けることになったお施主様。
築年数は比較的新しいものの、自分たちの好きなテイストのオウチをつくりたい!ということで、リノベーションをすることになりました。
【リノベーションの進め方】
敷地条件やコスト面を検討した結果、水回りの位置は変えず、間取りやテイストを大きく変更することでお家のイメージを一新していくことになりました。
趣味の部屋がほしいとのご要望をもとに、レイアウトの真ん中に個室を設け、それを囲むようにリビング・ダイニング、寝室と子供部屋を配置。北側のキッチンは壁付だったものをダイニング側に向け、家事をしながらも和室やリビングにいる家族の気配を感じられるようにしました。
状態の良かったサッシは既存のものをそのまま使い、子供部屋の出窓は床を上げたことでちょうどいい高さのベンチとして活用しています。