暗く狭い玄関を何とかしたい、キッチンまで自然光を届けたい、主人のワークスペースがほしい、ホテルライクにしたい(リゾートが好き)、と多岐に渡る要望だった。
玄関を開けると最初に目に入るのは開放的なリビング。横に目を向けるとファウンテン(噴水)スペース。と、まるでリゾートホテルのような風景に。インテリアグリーンがお好きな奥様がアレンジして楽しめるよう、リビングの窓辺にタイル貼の土間を設けた。天井は梁を活かしてアールを描き、間接照明をプラス。イエローのクロスとインテリアファンがリゾート感を演出している。ワークスペースには、元々ダイニングテーブルとして使用していたウォールナットの銘木を加工しカウンターとして使用。
ダイニングの一角には石造りやペイントドアが印象的なヨーロッパの景色を取り込んだ。寝室にはご主人お気に入りのビーチ。外の景色がビーチかのようにイミテーションの窓を設けた。
キッチンから家事カウンターに続くアール開口はブリックタイルで縁取り。奥に見える茶色のウエスタンドアは、奥様の嫁入り箪笥の扉を再利用したもの。他にも、鏡台のミラーを再利用した洗面化粧台や、ワークスペースと家事スペースを隔てる壁に、昔旅行に行った先で作ったステンドガラスをはめ込んだりと、随所にこだわりと想い出を取り入れた。
BEFORE
タワーマンション特有の中廊下型の玄関で、玄関を開けると暗く狭いのが不満。
玄関から明るく開放的に、ホテルのような家にしたいとのご希望だった。