お子さまが小さいので、無理なく見守られるようにしたいと考えました。子供部屋として区切るのではなく、家族が集まり好きなことができる広い空間を作り、自然とお互いが視界に入るようなスペースをめざしています。
北側の独立型キッチンを中央に移動し、南面の3室をつなげて広く大きなLDKを造りました。リビングスペースに続けて中央に設けたオープンキッチンはカウンターで囲み、ダイニングを連続させたアイランドスタイルにして回遊できるようにしています。
西側の和室は窓を2方向に設けて4.5帖に換え、LDKに連続させるように扉の無いくぐり戸で接続。客間やお昼寝部屋として使えるようにしました。移動した玄関は、広い土間で勝手口とつなげ、荷物の出し入れがしやすいように配慮。キッチンへの動線が短くなったので買い物した食品の収納も楽に。2か所に扉を設け、こちらも回遊性を持たせています。
キッチンの正面には長いワークスペースを設置。家族の誰もが好きなように使え、テレワークやお絵かきもフレキシブルに対応できます。無垢材に包まれた広く連続した空間は光も空気もすみずみまで行き届き、その心地よさは以前を思い出せないほどだそう。
お子さまは広いスペースを自由に走り回れ、それぞれの別のことをしながらも手伝ったり話しあったり一緒に遊んだり。家族がより結びついたとおっしゃっていました。
BEFORE
思い出の詰まった生家である築50年の2階建て住宅を引き継いだUさま。細かく分かれた部屋が並ぶ間取りは、まだ小さなお子さまと3人で暮らすには目が届きにくく、段差の多い環境は不安がいっぱいでした。和室が中心の建物は築年数もあって隙間風が入り、寒さも地震も心配だったそう。自分たちの生活に合った住まいで長く安心して暮らせるようになりたいとの想いを承りました。