縮小するオフィス

その他  /   エリア:大阪府  /   掲載日:2020-09-10

その他  /   エリア:大阪府

掲載日:2020-09-10

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アートアンドクラフトは2017年からは【フリーハンド】という、出社義務をなくし働く場所も働く時間も自分でコントロールできる制度を導入しています。クライアントである一般財団法人中山文甫会館から建物の利活用について相談をいただいたのは【フリーハンド】を導入した2017年の年末でした。

私たちは大阪R不動産で不動産仲介業も行っているため、常々クリエイティブ系の個人事業主や小規模な事業者が求めるオフィスが圧倒的に足りていないことを実感値として持っていました。
それに加え、【フリーハンド】を実践することで、これからは企業に属しながらも会社や自宅以外で仕事をする人が増え、それと反比例しオフィスの面積は縮小していくのではという仮説を立て、約15㎡〜約35㎡までの区画で、小規模な賃貸オフィスとして計画を進めました。

図らずもあと少しで竣工というタイミングで緊急事態宣言が発出され、未だかつて経験したことのない状況下でのリーシングに不安はありましたが、その状況を逆手にストレートに仮説を訴求するテキストで募集しようと考えました。

結果、もとよりターゲットに据えていたテナントが数多く入居してくれましたが、オフィス縮小による移転、高密度を避けるためのサテライトオフィス、自宅での仕事に支障が出てきた個人事業主など、昨今の状況によって生まれた新たな需要に応えることができました。

BEFORE


before image

大阪・梅田から一駅離れた中崎町。先の大戦では奇跡的に大きな被害から逃れたことで、戦前からの木造家屋が今も多く建ち並んでいます。こちらの建物は1987年に華道の会館として建築されました。
築後30年を経過し建物に求める機能も変化してきたため、クライアントは建替えも含めて検討されていましたが、リノベーションで建物を使い続ける可能性もあるのではとご相談をいただきました。
必要諸室から華道会館としての機能は地下1階と1階へ集約させ、2階から4階を貸事務所フロアとして計画することとしました。
貸事務所フロアは既設の水回り位置やEVなどの建物条件から中廊下型とし、中崎町に見られる植木や物干し竿が軒先に置かれているような公と私が曖昧な路地の風景をデザインの手がかりとして意匠を検討しました。

Before

After

    • 部門
    • 無差別級
    • 間取り
    • 21区画
    • 費用
    • 10422万円(税込)
    • 形態
  • 費用に含まれるもの
  • 家全体 / 水まわり / 居室・その他 / その他
  • 施主支給設備(費用に含まれないもの)

物件情報


    • 築年月
    • 1987年8月
    • 構造
    • RC造一部SRC造
    • リノベーション面積
    • 999.99
    • 施工期間
    • 6ヶ月
    • 備考
    • 設計監理協業:佐藤伸也建築設計事務所