O夫妻がリノベーションで手に入れた“いい時間“は、『他には無いもの』。
東京都内のとあるマンションの一室。扉を開けた先に広がる、イギリスヴィンテージな光景に思わずハッとする。イギリスのヴィンテージ家具や洋服を扱うショップで働いていた妻は、60.70年代のイギリスヴィンテージが大好きで、それが今回の部屋づくりのテーマとなった。
深い森のようなグリーンを塗装した壁に、宮殿を思わせるトラッドパーケット柄の床。そして随所に施したモールディング装飾の数々。俗に言う“生活感”とはかけ離れた洋館のような雰囲気は、妻の求めたイギリスライクを忠実に再現している。グリーンとブラックで構成されたドラマチックな世界観を崩さないよう、冷蔵庫やトースターなどの家電を黒やシルバーで統一している点もO邸のこだわりだ。
特筆すべきは、この家のシンボルであるショーウィンドウのようなWIC。妻と担当デザイナーが綿密な打合せを重ね、理想を突き詰めた果てに完成した。モールディングを贅沢に使ったパーティションには、二人のこだわりが宿っている。約6畳のWICの中には100着を超える洋服、鞄や靴など大切に集めたアイテムがショップさながらに並べられ、訪れた者の心を惹きつける魅惑の空間に仕上がった。
ブレない世界観が生み出した、唯一無二の邸宅。今では生活感の無ささえも、生活の一部になっているとO夫妻は語る。
BEFORE
以前アパレル関係にお勤めだったO夫妻は、二人ともファッションが大好き。
身に着けるものだけでなく“住まい”にも強いこだわりを持っていて、
家を買うならデザイン自由度の高いリノベーション一択だったという。
そんなO夫妻が物件を購入したのは、都内のヴィンテージマンションの一室。
実は、この物件は以前nuリノベーションでリノベしたお客様のお宅だった。
白い壁に市松模様のフローリングが敷かれたシンプルなお部屋に、
O夫妻の価値観を反映させ、全く新しいデザインで住み継いだ。