万博時代に作られたこのマンションは、アールを使ったレトロなデザインや色使いに心惹かれます。そこからインスパイアされたのが、このリノベーション。
「東欧インテリア」をテーマに、L字型のキッチンはこもり感を大切に。白のメラミン×木のフレーム×丸い取っ手のデザインは、アールの造作カウンターもあわせて、どこか懐かしさを感じます。
Pタイルはマンション共有部でも使っている黄色、茶色、ベージュ、ブルーグレーをチョイス、くすみ感でおさえつつ、楽しい雰囲気に仕上がりました。冷蔵庫はLDからもアクセスしやすいよう配置し、オレンジの収納棚はキッチンとLD両側から使えるようひと工夫。その棚を中心にくるりとまわれる回遊動線に、新しさを感じます。
玄関から寝室へとつながるウォークスルークロゼット、余白のあるリビング、扉のない子ども部屋、アンティークデスクを利用した洗面台もポイントです。
BEFORE
緑豊かな豊中で、公立の小中学校やスーパーも近く、子育てには最適エリア。
ただ、最寄の駅まではかなり遠く、佇まいは昭和そのもの。若い世帯の入居は少なく、マンションの価値も年数と共に下がっていく傾向でありました。