継なぐまちの記憶『アメリカヤ横丁』

その他  /   エリア:山梨県  /   掲載日:2019-08-24

その他  /   エリア:山梨県

掲載日:2019-08-24

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築70年を数える古きよき昭和の長屋とその背後に建つ貸家、2棟まとめて取り壊されることが商店街の中で噂になっていました。実際足を運んでみると、そこにはまるでタイムスリップしたかのような昭和の世界が広がっていました。アメリカヤビルから徒歩30秒という好位置にあるため、2棟丸ごと借りて「アメリカヤ横丁」として再びこの場所、そして商店街に昔の賑わいを取り戻したいと考えました。構造・防水・インフラ等の建物管理責任をそっくり含めて10年間の賃貸に成功、着工と同時に入居者を募りました。募集開始から約2ヶ月間で、全ての入居が決まりました。5月初旬に着工し、構造補強はもちろん、傷んだ部分や水廻りを全て取り替え、間取りも一部変更しました。そして8月一杯でリノベーションが完工、9月7日にグランドオープン。韮崎市が世界へ誇る大村智博士も「アメリカヤ横丁」の再生を一緒に祝って下さいました。昭和を知らない若い世代には昭和の活気や人と人との繋がりを、そして昭和を力強く生き抜いてきた年配の世代には、思い出話に花が咲く懐かしい場所として、再び地域に愛され続けていくことを願っています。

BEFORE


before image

戦後間もない頃、近所に工務店を構える大工さんの手によって建てられたこの長屋。細い路地に面した木造2階建て3軒つづきの長屋には小料理屋が並び、それぞれの店は2階に住まう女将さんがひとりで切り盛りしていたそうです。長屋の背後には同時期に建てられた木造2階建てがあり、そこは1、2階を分けて貸家とし、中庭には共同の炊事場を設けていたそうです。いずれの住戸にも風呂場はなく、当時は近所にあった「人参湯」と呼ばれていた銭湯を利用していたそう。古きよき昭和に様々な歴史を刻んできたこの長屋も、ここ十数年は一店舗のみ、新しい入居者はなく当時の賑わいはその頃を知る人々の遠い記憶となっていました。経年による建物の老朽化を不安に感じた大屋さんは2棟まとめて取り壊す決断をしました。

Before

After

    • 部門
    • 無差別級
    • 間取り
    • 5店舗
    • 費用
    • プライスレス
    • 形態
    • 賃貸リノベ
  • 費用に含まれるもの
  • 水まわり / 居室・その他
  • 施主支給設備(費用に含まれないもの)

物件情報


    • 築年月
    • 1949年4月
    • 構造
    • リノベーション面積
    • 178.46
    • 施工期間
    • 4ヶ月
    • 備考