50年後も住み継ぎたいアパートメント

マンション  /   エリア:大阪府  /   掲載日:2019-08-31

マンション  /   エリア:大阪府

掲載日:2019-08-31

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大阪万博が開催された1970年、各国パビリオンの外国人スタッフ滞在用につくられた建築物。万博の後は分譲マンションとして50年間近く使われてきました。青い絨毯が敷かれた共用部の廊下や階段、敷地中央に配された大きなプール、サインの一つまでデザインされていて、海外のリゾートホテルのような雰囲気に包まれています。
施主は当初大阪市内で物件を探していましたが、他にはないオーラを放つこのヴィンテージマンションに出会い、購入を決意。室内はほぼ既存間取りのままだったり、浴室/トイレ/洗面が一室に収められた3点ユニットが残っていたりと不便な部分もありました。リノベーションでは、通り土間をつくり洗面を配置することで、縁側で顔を洗うような心地よさを実現。竣工当時の仕上げにノスタルジーを感じる壁面木パネルはキッチン腰壁に移設再利用。アントニン・レーモンドやアルヴァ・アアルトなど施主が好きな建築家の要素を取り入れながら設計し、建物の趣に負けないくらい、時間を経てもすり減らない魅力をもつ住まいとなりました。
2020年の東京オリンピック、2025年の大阪万博を控え各地で新しい施設建設が進んでいます。それらは50年後も使われるものでしょうか?時代を超えて愛される建物でしょうか。高い性能を有するだけではなく“建築物”として長く残すべき価値のあるものが建てられるよう取り組んでいきたいものです。

BEFORE


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大阪北摂地域にあるヴィンテージマンション。大阪中心部まで電車で30分ですが緑が多く市内に比べるとのどかな雰囲気で、特にファミリー層に人気のエリア。敷地内のプールは夏になる前にマンション全員で大掃除をするんだとか。夏休みは子どもたちで賑わうようで、ただの設備として残っているのではなく現役で使われている様子はまさに万博のレガシーです。

Before

After

    • 部門
    • 1000万円以上
    • 間取り
    • 1LDK
    • 費用
    • 1000万円(税込)
    • 形態
    • 自由設計リノベ
  • 費用に含まれるもの
  • 家全体 / 水まわり / 居室・その他
  • 施主支給設備(費用に含まれないもの)

物件情報


    • 築年月
    • 1969年3月
    • 構造
    • 鉄筋コンクリート造
    • リノベーション面積
    • 52.47
    • 施工期間
    • 2ヶ月
    • 備考