築41年、空室対策の団地リノベーション。
リノベーション協議会の会員各社で協力し、
1棟各部屋を1部屋ずつリノベーションしたプロジェクト。
僕らが選んだ部屋はエレベーターなしの5階建て。最上階にある5階の角部屋。
「一番条件が良くない部屋をリノベーションし、価値のある部屋に再生したい。」
窓から見た景色の気持ちよさと共に、そんなチャレンジ精神が沸き上がった。
施工前は設備が古いのはもちろん、色褪せた畳、襖で仕切られた部屋という、ザ・団地の間取り。
比較的キレイな部屋だったが、そのまま住むにはちょっと…な状況だった。
限られたわずかな予算の中で計画したプランは、部屋を取り壊して新しく変えるのではなく、
欄間や押入れといった団地の間取りを残しつつ、
「少しだけ整える」プラン。
既存の木枠のステキなグレー色を活かし、畳、襖、床の色をグレーに統一。
スイッチプレートや照明など細かな部分もグレーを選んだ。
キッチンは業務用のステンレス製に交換し、
シンプルでスッキリとした明るい和室に生まれ変わった。
団地の懐かしい雰囲気を残しながら、
色や設備をすこしだけ替えて、変える。
「すこしだけ整えリノベ。」
いいね。
BEFORE
築41年の団地。公営住宅用の流し、畳、襖といったよくある団地の間取り。お風呂は在来浴室のバランス釜。