「リノベーションが終わっても完成じゃない」
あまり作りこみすぎず、インテリアや自分たちの想い出で部屋を飾っていきたい。家を持つなら自分たちらしいものをつくっていきたいから。そんなご夫婦の想いはあちこちに、住まいの一部として生きています。
結婚式のお花選びで、あえてドライフラワーにしやすいお花をコーディネートしたお二人。オリジナルのドライフラワーはリビングや寝室、玄関、洗面所などに飾られて生き続けています。
アパレル関係で働く奥様は縫物や編み物も自分でつくってしまいます。だからこそ、裁縫道具の収納場所や、広いリビングでもミシンのコードが届く床コンセントをつくるなど、自分らしい暮らしをつくりあげていくのをアシストする機能面でも、細部にまでこだわっています。
リビングの壁はご夫婦でDIY塗装したもの。暮らし始めると、塗り癖やムラにも愛着が湧いてきます。リビングの一面にある大きな窓からさす光によってできる陰影は、とても味わい深い雰囲気。
どこを見渡しても今までのお二人の“手作り”に囲まれた心地よい空間。そんなご夫婦がこれからやりたいことは、「もっとたくさんの写真を飾る」こと。お子様が生まれて間もないご家族。これからはお子様も一緒の素敵な写真で彩られていくことでしょう。
BEFORE
「リビングが肝、あとの部屋は寝るだけ」
実は、主役はソファ。前から「これ!」と決めていたソファのサイズや色を基準に素材を決めていきました。こうして、部屋全体は赤みのある木材で統一し、アクセントにステンレスキッチンを置きました。
以前は収納だった場所は、リビングの一角の書庫に。ご夫婦の大切な本や音楽、映画などが収納されています。ご夫婦らしさがもっとも表現されているのはこのリビングです。