歴史的建造物が残る名古屋市東区、徳川エリア。1610年江戸時代初期に端を発し、城下町として栄え、近代化の歩みを伝える歴史的建造物が残るその佇まい。名古屋の中心地にありながら閑静な町並みを享受できるマンションの最上階は、まるで雲の上で暮らしているようにこの景色を一望出来る。住居としてはもちろん、リモートワークやフリーランスが流行する現代において、ビジネスの場として使われることも想定。刻一刻と形を変える雲のように、住む人のその時に使いたい用途に変わる空間を目指した。 1LDK＋空と呼べるほど全面に広がる空が、まるでアウトドアにいるように錯覚させる土間ダイニング。西側のサンルームだった場所は、太陽に抱かれながら気持ちよく眠れる寝室として夢見る時間を紡ぎ続ける。無機質な土間とは対照的に、リビングの床にはぬくもりのある無垢材を使った。今回の目玉である、空中のリビングを演出する土間ダイニング。この場所で幾つの奇跡が起きることだろう。奇跡的に美味しい料理が作れるかもしれない。奇跡的な商談に繋がるかもしれない。奇跡的に感動する空を見ることができるかもしれない。そんなたくさんの奇跡が起きることを願って、奇跡の土間と名付ける。