1階にお母様、2階に娘さんご夫婦が暮らす2世帯住宅にリノベーションするにあたり、
将来の子供部屋2室と、猫のトイレスペースの確保が絶対条件だった子世帯。親世帯の間取りの要望は、仏壇と猫のスペースの確保。子世帯に比べ面積の制約は少ないものの柱や配管の位置といった物理的制約、生活動線、費用など、クリアすべき条件が多々あり、さまざまなプランをじっくり検討。
約1年かけ、満足の行く間取りを練り上げました。
2階は寝室部分を増築し、限られた空間に必要な機能を効率よく配置するため、ダイニングは対面カウンターとしました。各居室にクローゼットを置くと部屋が狭くなるので、家族で共有できる大容量のファミリークローゼットを設置。
当初、玄関を含め親世帯・子世帯の完全分離を計画しましたが、設備費用が増し、居住空間も狭くなることから一部共用に変更。浴室を共有とし、玄関は親世帯と子世帯で左右に分かれる設計としました。
BEFORE
「そろそろ持ち家を」とIさんご夫妻が動き始めたのは2年ほど前。
同じころ、奥さまの実家でも老朽化した部分の改修と設備の入れ替えを検討していました。将来、子供が生まれた時は奥さまのお母さまに協力してもらう予定だったこともあり、実家の2世帯化が選択肢の一つに浮上。ご主人の実家がまだ改修を必要としておらず、奥さまの実家のほうがご主人の職場に近いことから、両家の賛成を得て2世帯同居のフルリフォームに踏み出しました