東京オリンピックを控えて、新駅の誕生や再開発など、盛り上がりを見せる品川区。そんな発展著しいエリアにあって、人情味とレトロな雰囲気が心地よい街、青物横丁に誕生したリノベーションマンションです。
コンセプトはOLD & NEW。ウォールナット調の木質感のある内装や、温もりのあるタイルを効果的に活用することで、この街にふさわしい「洗練されたヴィンテージ感」を演出しています。22帖超のリビングは都心とは思えないゆとり。隣接する洋室の壁にインテリア性の高い窓を設け、LDKとの繋がりを創出したことで、光も風もそこから招き入れることに成功しました。さらにオープンタイプになったキッチンは視線が抜け、ぐんと開放的に。そこから見える景色に心なしかお料理もはかどりそうです。
BEFORE
「ヴィンテージマンション」といえば聞こえがよいですが……実際は間取りや設備仕様の古さが否めない築40年のマンション。独立性の高い居室や、壁付けのキッチンなどが暗さと閉塞感を生み出し、元来の空間のゆとりや開放感といったポテンシャルを存分に発揮しきれていませんでした。直床にPタイルやクッションフロア張りといった仕様により、オフィスのように固い足元はフローリングに一新。玄関収納が廊下の半ばにあり、使い勝手の悪さが目立っていたため玄関にゆとりをもたせて収納を追加しました。また、水廻りは旧式の電気温水器を交換。配置を変えることで機能性と清潔感を向上させました。