玄関正面洋室の壁をナナメにし、ゆるやかに玄関とLDKがつながるよう意識しました。
また、設計初期段階の悩みの1つであった〝水跳ね考慮床材として主張しすぎるキッチン周りの床タイル〟については、ナナメ壁頂点から直角に引いたラインに従いナナメ貼りとしたことで、玄関からのつながりをさらに内部まで引き込むかたちとしつつ、空間に溶け込ませることが出来たのではないかと思います。さらにタイルに対しそのまま水平に、かつ部屋の対角上に貼られることとなったフローリングはリビングに奥行き感を与えてくれました。
間仕切り壁を撤去した結果、〝意図せず横並びになってしまった2つのはき出し窓〟はそのままにせず、木枠で囲い〝1つの大きな窓〟へ。左右で若干違ったサッシの高さについてはフレームの太さで表からは見えないよう調整をしました。出窓も書斎スペース兼テレビ台へとコンバートし、目的を持つ窓にしています。
BEFORE
リフォーム済みであったバス・洗面・トイレ、玄関横の洋室は既存のままとしています。