とにかく、この物件は天井が高い(2.6m)。だから、できることがいっぱいありました。現地調査の段階で、お風呂の下に空洞を発見。「これは使える」と、水廻りを逆側に大移動。その空洞を活かして、上が寝室、下がクロゼットのスキップフロアをつくります。子供室やDKの段差をつけて、LDKにも3D的なメリハリが生まれました。もともと洋室があった場所に移動した浴室は窓付きで快適、キッチン→洗面室の家事ラク動線もとても好評です。
ヘリンボーンが印象的なDKは、キッチンカウンターの棚とダイニングの高さを揃えて一体感を演出。フロートタイプの収納やDKに合わせて、カウンターの下には鏡をつけました。カウンター、浮いて見えますか?
リビングはグレーのフロアタイルで空間を切り替え、夜は間接照明で雰囲気アップ。オリジナルのテレビボードもフロートタイプで、壁面に配線をおさめてすっきり。
元々あった浴室下の空洞を利用して、スキップフロアの上を寝室(ベッドだけ)、下をクロゼットに。アイアンの手摺で安全安心。
BEFORE
「本当に壊しますか?」。こちらがそう聞いたくらい、築浅のキレイなマンションでした。「売り主が早く売りたいからとコスパのいい物件で、すごくキレイに使っていて。5件も内覧が入っていた人気物件でした」。それでも、Tさんは「自分たちだけの住まい」を求めてリノベします。