BATAHOUSEのリノベーションは、まずコンセプトをしっかり考えて、妄想を描くことから。
こちらは1Fの部屋。女性に敬遠されがちであるが、Tenjin mansionは徳島の人気エリアである助任町にあってとても便利な場所。海や川も近くて、ロードバイクやサーフィンなどが趣味の男性にはぴったりな場所だ。週末は趣味仲間と一緒に料理をつくって、ワイワイとビールを片手に食事を楽しめる「大きなキッチンと土間のある男っぽい部屋」でいこうと工事がスタート。
部屋に入ると賃貸では珍しい土間スペース。ロードバイクやサーフボードも持ちこめる十分な広さ。OSB仕上の壁や変則な板張りの壁は入居者さんが自由にカスタマイズOK。土間の反対側はウォークスルーCLになっていて、寝室へと繋がる動線も便利。水回りは構造上、限られたスペースを最大限に活かそうと、ホテルライクにスリーインワン仕様に。腰壁はモルタル仕上げ、ヘリンボーン柄の床材。あえて、飾りっ気ないシンプルで清潔感のあるスペースに。W寸法3500の造作キッチンはコンロ下にオーブンも収納できて、作業スペースも2つあり、大勢でキッチンに立つことができる。コンクリートあらわしの天井、その他のありのままの素材感にあうよう、工業系の照明ばかりでコーディネートした。
BEFORE
ほぼスケルトンにし、設備や配管等の改修をすることで、建物自体の継続的な維持管理、他の賃貸物件にはない付加価値をつけることを目的とした。他室とは比較にならないほど、現状が悪い現場ながらも「すべてBATAHOUSEお任せします」とオーナー様ご夫妻からの信頼を頂き、リノベーションとは信頼関係の中で成り立つのだと感じながら、同じマンション内での2部屋目のリノベーション工事へと至った。