茅葺屋根の玄関を入ると、広々とした土間に釜戸があり、広間に上がると家族で囲炉裏を囲う。そんな今では忘れられつつある「広間」のある暮らしを、現代のマンションで再現。
元々あった床の段差をなんとか生かせないかと考え、常に新しいことを取り入れる施主様に、日本の古き文化をご提案。「他にないオリジナリティ」と躯体現しの雰囲気をご希望だった施主様の希望に合わせ、壁はモルタルを施工することでデザインは新しく、農村の古民家のような、あたたかさと懐かしさを間取りで体現した。
とはいえキッチン部分は、土間では足元が冷えるので、グレーのフロアタイルで「土間風」を演出し、インナーサッシを施工し断熱性能も向上させた。
BEFORE
いわゆるファミリー世帯向けの物件だった。ありきたりな間取りやデザインを一新したい、自分好みの家具や雑貨が映える住まいへとリノベーションを考えた。