江戸の名物、隅田川の花火。令和の名物(?)、スカイツリー。もし、それらが同時に自宅のバルコニーから眺められたら、さぞかし贅沢だと思いませんか?
玄関から階段を上がって居住空間へとアクセスするプライベート性が高いメゾネットタイプのマンション。特筆すべきはその眺望。西向きのバルコニーからは、スカイツリーや隅田川の花火といった古今の東京的情景を眺めることができるんです。階段からLDKへとつながる造作扉をガラス張りとすることで、住まいの内部にくまなく自然光を採り込むだけでなく、その向こう側に広がる景色を額縁のように切り取る効果も。住まいのポテンシャルを引き出し、室内の印象をがらりと変えています。
ターゲットは30代後半のDINKSから子育て世代、シニアまでと幅広く対応。子どもの成長やライフスタイルの変化によって仕切って使用することもできるフレキシブルな2ドア1ルームの空間を用意しました。また木調の天井に淡いグリーンの壁紙を用いるなど、都心でありながらナチュラルな温かみのある空間を演出。ここから見える景色が、いつまでも思い出として胸に刻まれる住まいになりました。
BEFORE
玄関を開けたときの雰囲気は、住まいの印象を大きく左右するものです。かつての玄関は、ほぼ「真っ暗」。メゾネットタイプで玄関のみが下階にあるため、自然光が入らず昼間でも暗いエントランスだったのです。階段上の造作扉をガラス張りとすることで開口部からの光が玄関にまで落ち、その印象もぐっとアップ。閉塞感も解消しました。また、和室を洋室へ、2室の洋室を2ドア1ルームへと、家族構成によってフレキシブルに使える居住空間を用意するなど、現代のライフスタイルに則したバージョンアップを行っています。