マンション / エリア:福岡県 / 掲載日:2019-08-27
マンション / エリア:福岡県
掲載日:2019-08-27
高度経済成長期に大量供給された規格化住宅に住んでいたお客様がリノベーション邸宅に引越されると、「家で料理する時間が増えて、人を呼びたくなった」とこれまでは“見せられなかった家” から “人を呼べる家、呼びたくなる家”へと心境が変化したメッセージをいただく。
本邸宅は北九州空港まで車15分、直行便で台湾桃園国際空港まで2時間30分、多国籍人材が働く企業が周辺に多いことから、管理規約上は民泊禁止のマンションであるが国内外から人を積極的に呼びホストファミリーになりたくなる家を企画した。
壁面の多い中部屋を逆手に取りドミトリーのようなロフト付きの部屋を複数設け、喫茶店のようなカウンタースペースで朝食をライトに頬張る。約80年前の建具や鎧張りの壁、無垢床などヴィンテージと温かみの共存する空間に浴室の拡張やウォークスルークローゼット新設など機能性をミックスした。
マンション中部屋という開口部の少ない間取りだからこそ生まれたデスク付きロフト居室2部屋は客人の寝床にぴったり。もちろん枕元にはコンセントもデスクランプも完備。スーツケースを玄関土間にさっと置けてコートはウォークスルークローゼットに。長期滞在もOKな大容量の収納。客人に暖かい家。
重ね重ね、民泊したくなっても、ダメ。ゼッタイ。
BEFORE
JR駅徒歩5分。マンションとしては申し分の無い立地。しかしマンション周辺や所在する住宅団地は戸建がメインで管理費修繕積立金や駐車場代など、月払い比較で劣るマンションが戸建に勝るためにはマンションでしか出来ない、住みたい理由を創造しなければならなかった。
中部屋で一方向しかない小さなバルコニー。専有部の中央付近が暗く閉塞感を感じる間取り。
水周りの狭さや築年数相応の劣化も見受けられたため先に挙げた魅力と機能更新を持ち合わせたリノベーションが必至であった。