もともとは水廻りが使いにくく、空間に無駄が多かったこの物件。圧迫感があった玄関扉を開けるとすぐの壁は、大きなガラスの開口で開放的に。ドアをあけると、「悩みに悩みました」という寝室＋書斎の大空間。低い壁で囲まれたベッドを中心にオープンクロゼット→ベッドルーム→書斎（ドア付き）→オープンクロゼットと、くるりと回遊できる動線で、適度なこもり感と開放感がクセになります。「こちらの要望をバランスよく、うまくまとめてくれたのは、さすがプロ！と思いました」
行き止まりの多い凸凹した閉塞感のある空間から、風通しのいいフラットなすっきり空間へ。LDKはディテールにこだわるご主人の「推し」で実現した、憧れのヘリンボーン。「私はうるさくならないか不安でしたが、迫力はあるけどしっくり。今では気に入っています」と奥様。目指したのは、上質感。せり出した天井と床の蹴込みに仕込んだ間接照明で、キッチンが浮かび上がる。窓辺のワークスペースは、「景色を楽しみたいから」とあえて掃き出し窓の下部分を塞ぎ、上だけ楽しむ引き算デザイン。