お客様との出会いは、弊社が運営する複合型シェアオフィスの入居者だったことがはじまりです。定期的に、シェアオフィスでのイベントで料理教室を開いていたお客様から分室として場所を探していたところ、弊社で所有する建物の1階テナントが空いていたのでご紹介しました。場所もテナントの大きさもちょうどいいということで気に入ってもらいすぐ工事の流れとなりました。壁のタイルはひび割れているものもありましたがそこに付加価値を見つけ現状のまま残すことにより、空間の中で存在感をだしています。
ステンレスとコンクリートのハードな箱にセンスの良い店主が集めた温かみのある古道具でしつらえた空間はとても居心地の良い場所に仕上がりました。
また何年も空室になっていた1階テナントですが、分室を目的に訪れる方々によって地域と人がつながる新しいコミュニティが生まれているようです。何気なく通りかかった方が今では料理教室の生徒さんにもなっています。
穏やかで居心地のいい空間を整えて待っていてくれる店主の心遣い、ここなら暮らしを豊かにするヒントが見つけられるかもしれません。
BEFORE
通りに面した賃貸マンションの1階は何年も前に居酒屋が退去したままの空テナントでした。そこでどんな業種の方にも借りていただけるようスケルトン状態にして、賃貸募集をしたところ、弊社で運営するシェアオフィスの入居者の目にとまり施工をすることになりました。お客様の求めている内容を打ち合わせしながら、厨房部分の古びたタイルやひび割れたタイルはそのまま残し古さを活かした空間にしました。また長年使われ時代を感じさせていた、給水管や排水管、そして空調やダクトはすべて撤去し、店舗内はすべて新しい配管にしました。スケルトンにすることにより、目にみえなかった部分の工事の必要性をお客様と確認しながらすすめることができました。