コミュニティスペース“MÜCHA”-「学ぶ・語る」に開かれた家

マンション  /   エリア:神奈川県  /   掲載日:2019-08-18

マンション  /   エリア:神奈川県

掲載日:2019-08-18

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スペースの有効活用、住まいの内と外の連続性を保つという課題を、ゾーニングによって解決した。玄関から奥に行くにつれて、グラデーション状にプライバシー性が高まるよう計画したプランだ。
玄関脇の四畳半は小上がり和室に改修し、立ち寄った人が腰掛けて寛げる“縁側”に。玄関とLDKに連続性をもたせ、仲間と気軽に集える雰囲気を演出している。LDKには古材の足場板で壁一面に本棚を造作し、空間のフォーカルポイントとした。読書会などでモニターとして使えるよう、中央に49型テレビを据えている。庭側の二室は間仕切りを撤去して一室とし、二人のプライベートなリビングや寝室に。ただ、私的な空間とはいえ奥を壁で仕切ってしまうと、LDKの採光が確保できなくなってしまう。そのため間口の広い引き戸を設け、シーンに合わせて開閉できるようにした。引き戸を開放すれば、庭に面した掃出し窓からの光がLDKに届く。来客時には戸を閉めるだけで、プライバシーを守ることができる。

完成した家で、二人はS様の学生時代からの愛称を冠したコミュニティスペース“MÜCHA”を開設した。「リノベーションで変わったのは、家より私達自身かも」とH様は語る。「新しい出会いも増えて、二人暮らしだけどそれ以上に多くの人と、この家を通じてつながっている。次の週末は何をしようって二人で話し合うことで、二人の間の繋がりも、強くなったと思います」

BEFORE


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施主のS様・H様は30代のカップル。7年前までS様の祖母が住んでいた、築41年のマンションをリノベーションした。
都内で開かれた読書会や、社会問題について話し合う討論会を通じて意気投合したという二人。コミュニティ活動を通じて知り合った共通の友人も多い。今回のリノベーションにあたっても、住まいを自分たちの暮らしの場として完結させるのではなく、仲間との学びや対話の場として開かれた空間をつくりたいと考えていた。

既存の間取りは70年代のマンションによくある、センターリビング型の3DK。気になったのは玄関脇の四畳半だ。独立性が高く、他の部屋との連続性がない。外廊下に面していることからプライバシーの確保も難しく、いずれは活用されなくなることも想像された。

Before

After

    • 部門
    • 1000万円未満
    • 間取り
    • 1LDK+S
    • 費用
    • 980万円(税込)
    • 形態
    • 自由設計リノベ
  • 費用に含まれるもの
  • 施主支給設備(費用に含まれないもの)

物件情報


    • 築年月
    • 1977年10月
    • 構造
    • リノベーション面積
    • 61.60
    • 施工期間
    • 2.5ヶ月
    • 備考