既存の間取りを残しつつ、内外装でがらりとイメージを変える事に重点をおきました。プランニング当初からお施主様は和風デザインを要望されましたが、その意図は木を活かすことにありました。来店客の印象に残る1階カウンターとカフェの内装に、和をイメージした格子デザインを提案。建材は道南杉を使用。合わせて外壁の一部にも道南杉を使用しました。カウンターはエスプレッソマシンが使いやすく、ドリップコーヒーやラテアートの作業もしやすい高さにこだわりました。居室に使われていた1階奥の和室は、扉なしの広い間口に変更。お子様連れのファミリーもくつろげるように畳敷きの客室につくり変えました。羊蹄山がよく見える場所に位置してる絶景のロケーションの魅力を最大限に活かすため、カフェの客席には大サイズのFIX窓を設置。眺めが楽しめなかった2階客室も、エントランスにかかる屋根をつくり直して窓をサイズアップしました。その他の窓もすべて出窓デザインをやめて、断熱性の高いLow-Eペアの樹脂サッシに交換。窓と壁がフラットにつながることで、外観がすっきりとした印象になりました。今年の7月に完成、晴れてオープンを迎えた「かふぇ&小さな宿 のどか」すでにニセコの人気スポットとして注目をあつめています!
BEFORE
アポイントなしでニセコの不動産会社を訪れたその日に紹介された物件はヨーロッパ調に出窓がかわいらしい築28年のカフェ&ペンションでした。数年後、前オーナーのリタイアを機に物件を購入。夫婦の夢が現実に動きはじめました。