リノベーション事例

2016.10.07

ここから始まる戸建て再販

  • 首都圏
  • 居室・その他

株式会社ブルースタジオ

2010年に、春日部にある郵政グランド跡地で分譲戸建て住宅190戸の再開発がスタート。190戸が3社で建築販売され、そのうち150戸は2012年に完成・完売した。
完売後、当時モデルルーム兼販売センターとして利用されていた住宅1戸も売りに出されたが1年間売れずにいた。売れない理由は、販売センターとして機能させるため1階を商談スペースとし、モデルルームを2階LDKとしていたためで、完売した150戸がすべて1階LDKだったように、1階LDK信仰が根強い春日部周辺では人気がでなかった。

残り40戸の建築工事が中央グリーン開発株式会社(以後クライアント)によりスタート。コンセプトは「cafe style」。また、クライアントは売れ残っていた元販売センターを買取り、新たな40戸の販売センター兼モデルルームとして再利用することにした。そう、またモデルルーム兼販売センターとして再活用されるのだ。

販売センターも同じコンセプトでリノベーションを行い、40戸完売後は住宅として新築と同価格で販売することが最終目的である。そうこれは「1階LDK信仰への挑戦」である。

ポイントは、クライアントが打ち出したコンセプト「cafe style」と、2階LDKの魅力を最大現に引き出すこと。天井を撤去する事で得られる天高大空間と、外への視線の抜けという、2階にLDKがあることで実現する要素を盛り込み、魅力を最大限に引き出した。モデルルーム兼販売センターとして利用が始まると来客者から好評を得て、販売開始後は、新築と同価格帯(他社の新築戸建と比較すると新築以上の価格帯)で即売却が決まった。

このプロジェクトの本当のミッションは「地域のブランド力維持・向上」である。ポラスグループは春日部を中心とした地域に絶大なブランド力・実績を持ち、地域から愛される企業である。しかし一方、ストック住宅の流通が増加している中、ストック住宅の次なるステージとして戸建て再販を構築する必要が出てきた。これはストック住宅の流通もさることながら春日部周辺の地域ブランドを維持するためストック住宅の価値向上=地域ブランド力の維持・向上につながる。これはポラスグループの掲げる「地域密着型経営」に一貫している。この地域での戸建てリノベーション再販の認知度はまだまだ低いが、この試みがこれからの大きな一歩になったのではないか。

費用 895万円(税込) 物件種別 一戸建
リノベーション
形態
家族構成
築年数 11年 面積 105.57㎡
施工期間 2015年9月10日〜2015年10月30日

備考

施工:シグマテック

お問い合わせ先

株式会社ブルースタジオ

〒104-0045 東京都中央区築地4-5-9 築地安田第2ビル4階

TEL:03-3541-5878

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